交通事故の状況図

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自動車事故部門に交通事故の報告が入ると、担当が決まります。
その交通事故の担当は、最初に交通事故の受付をした受付書をもとに、契約者や相手方に連絡を取り、交通事故の状況を確認します。
示談交渉の第一歩、初動です。
日時、道路の状況、お互いの車がどう動いて、どうぶつかって、どこが壊れたのか、など。
一通り、交通事故の状況を聞き終えたら、担当者は事故状況図を作ります。


 
交通事故の状況図・例
十字交差点での交通事故の状況図
車の損害箇所・例
車の損害箇所
十字路交差点・信号無し・道路の幅員は片方が広路(センターライン貫通、優先道路)にて、直進車と右折車の交通事故の状況図の例です。
広路を相手車両が直進し、狭路から契約車両が右折で出た際に接触した事故になります。
区別するため、契約車両は斜線などで塗りつぶされます。
基本の過失割合は、契約者90:相手方10、になります。
契約者が加害者、相手方が被害者になりますね。
道路の幅員が同程度だったり、右折車の方が優先道路だったりしたら、また基本の過失割合は変わってきます。
もちろん、著しい過失や重過失をはじめ、基本の過失割合からの修正要素もあります。
これらは判例タイムズをもとにしています。
右折と直進車の交通事故を「右直(うちょく)」と言ったりしますが、基本的に右折車の方が過失割合が大きくなります。
道路交通法(道交法)の第37条にて、
「車両等は、交差点で右折する場合において、当該交差点において直進し、又は左折しようとする車両等があるときは、当該車両等の進行妨害をしてはならない。」
と規定されています。
というわけで、交差点での交通事故は、基本的に直進車に過失責任が少なくなります。
文字で説明するよりも、絵にした方がぱっと見にも理解がしやすいです。
状況図の例は自宅のパソコンで作ったものですが、事故担当者をやっていた頃は、所定の用紙(方眼紙みたいになってます)に交通事故の状況図を手書きで書き込んでいました。
その際、補足事項はどんどん記入していました。
本物はもっと細かくて、例の場合では手抜きな感じです(笑)
交通事故の状況図の作成は、社内の規定で義務付けられていました。
双方の損害箇所も重要な事項で、これをちゃんと把握しておくことで事故時の車の動きなどを推測することができます。
図では丸が付けられたところが、損害箇所です。
事故状況に合わない損害であれば、整合性の不一致といい、原因を調べることになります。
しっかりと交通事故の状況を確認、把握することで、適正な示談交渉に臨むことができます。
のちのち、過失割合示談がもめることになっても、最初の段階でしっかりと状況確認をしておけば、お互いの主張が食い違った場合などにも有利です。
時には契約者など交通事故の当事者に、状況図を書いてもらうこともあります。
やはり、電話で言葉のやりとりでは分かりにくい部分があるからです。
警察の人身事故の現場調査?実況検分?(うろ覚え)では、非常に詳細な状況図が作られます。
縦はA4サイズの長い辺、横は1メートルくらいの用紙で、周囲の状態(民家や街路樹など)や当時の天気、道路状態も詳しく、さらに交通事故の前の車両の動き、事故が起きた後の動きまで、さすがにプロの仕事って感じです。
ちなみに物損事故では、特に警察の調書は作られません。
交通事故の状況は、図にするだけでなく、ミニカーを使って再現もしていました。
ミニカーを動かしてみることで、事故状況と損害箇所に不自然な点がないかなどを確認していました。
これがけっこう分かりやすいんです。
遊んでいるわけではありませんよ(笑)
ミニカーは担当者が個人的に持っているものが多く、私のミニカーは退職者から譲り受けたもの。
ウィング開閉式のトラックとレッカー車でした。どちらも特殊車です。
トラックはきちんと収納部分が開くし、レッカー車はJAFのロゴ入りで、ちゃんとミニカーを牽引できるようになっていました。
トラックの交通事故が入ると、同僚たちから「ちょっとトラック貸して~。動きを確認してみる」と言われたものです(笑)
レッカー車はさすがに需要がありませんでしたが…。
トラックとレッカー車は、退職時に後輩にあげてきました。
喜んでいたみたいです。よかったよかった。
交通事故の状況を詳細に確認するのは、妥当、適正な示談交渉過失割合を決めるため。
示談の結果、適切な損害賠償をし、また賠償を受けることに尽きます。
示談がもめるのは、客観的な事実が出ていても心情的に納得できない場合。
過失割合によって回収できる金額が変わるため、譲る気がない場合。
これは車両保険に加入しておくことで、全額、保険から支払われるので回避できます。
また、お互いの主観による交通事故の状況が食い違い、基本の過失割合から争う場合。
後者の場合は、示談交渉のテーブルに着く以前の問題になってしまいます。
判例タイムズの基本が変われば、過失がひっくり返ってしまうことが多いからです。
当事者、保険会社間で示談がまとまらなければ、交通事故紛争処理センターや裁判、訴訟になだれ込むことになります。
示談はもめずに円満解決してほしい…というのは、事故担当者の切なる望みでした。
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コメント

  1. 熊女将 より:

    こんにちわ。
    先日、息子が物損事故を起こし、相手がゴネていて、解決出来ず・・・
    いろいろ調べていたら貴方のHPに辿り着きました。
    世の中、いろんな方がいるのですね。
    保険会社に任せておけばいいと思っておりましたが、どうやら裁判にまで行きそうな気配です。
    事故はお互い様だと思いますし、お互いの少しの注意と譲り合いで防げたと思うのですけどね。
    早く解決してほしいものです。