某大手損害保険会社の自動車保険部門サービスセンター(SC)で働いていた時の備忘録。
仕事で得た知識を書き留めています。
自動車保険の補償内容、特約について。
交通事故の示談代行の実務について書いています。

自動車保険について

自動車保険、比較のすすめ

投稿日:2011年6月17日 更新日:

自動車保険を含めた損害保険全般と、生命保険について無料相談が出来る窓口のご紹介です。
私的、自動車保険のポイントも書きました。

ほけんの窓口は、来店型の保険の相談窓口です。
自動車保険、火災保険、地震保険や医療保険といった損害保険と生命保険について、専門のコンサルタントに無料相談できるというサービスです。
保険は色々と種類もあるし、自動車保険だけでも特約やら何やらでけっこう複雑です。
私も自動車保険は詳しいものの、火災保険や生命保険に関してはお手上げ状態。
自分で加入する保険は保険会社の営業さんに相談しています。
ほけんの窓口では主要な保険会社のプランから、条件に合ったものを探してくれるそうで、特定の保険会社の営業さんよりも柔軟に対応してくれるのではないかなあ、と思います。
来店型のため、近所に店舗がないと行けないのが難点ですが、もしお近くにあったら足を運んでみると勉強になりますね。

自動車保険のみに関しては、ネット上で保険会社各社に一括見積もりを依頼できるサービスも人気です。
一括見積もりサービス自体もたくさんあるのですが、いくつか覗いて見たところ、保険スクエアbang!が良さそうでした。
見積もりにはご自分の車の登録番号や年式型式などを入力するので、今加入している自動車保険の保険証書や免許証、車検証を手元に準備しておきましょう。
違う保険会社のを何社も比べる必要あるの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大アリです。
自動車保険は各保険会社、同じ保険会社内でも商品ごと、さらに同じ商品でも特約の内容でかなり内容と保険料が違ってきます。
正直複雑怪奇です。(苦笑)
昔はシンプルだったのに、金融商品自由化のおかげでこんなことに…という話は置いておいて。
自動車保険は車屋さんに任せっきり、という方も一度見積もりを取って比較してみてはいかがでしょうか。

自動車保険の選び方、私なりのポイントを少々ご紹介します。

SAPについて。
SAP(エス・エー・ピー)は、昔からある標準型の自動車保険(個人向け)です。
SAPは金融商品自由化以前からある保険で、たいていの保険会社で扱っています。
シンプルな内容ゆえに保険料もお安いです。
シンプルといっても基本的な内容は揃っていて、示談代行もちゃんとやってくれますし、特約で内容を調整することも可能です。
むしろ余計な補償がなくて分かりやすいと思います。
ちなみに私は保険会社の新人時代、SAPをサップと読み、先輩に笑われたという懐かしい思い出があります。(笑)

自動車保険の特約について。
特約も補償内容と保険料を決める重要な要素です。

・運転者限定特約
その車を運転する人を限定することで、保険料をお安くする特約です。
契約者本人限定、契約者と配偶者限定、家族限定などがあります。運転する人が決まっているならつけておきたい特約です。

・年齢に関する特約
運転者の年齢に関する特約です。
基本的に全年齢(免許取得可能な18歳から)・21歳以上・26歳以上・30歳以上・35歳以上と段階があり、若い人が運転する場合は保険料が高く、35歳以上でいちばん安くなります。
※最近は70歳以上の高齢者では保険料が高くなるプランも出てきています。
ありがちなのが、最初は21歳以上などで契約していて、誕生日が来て年齢が上がっても年齢制限を変更しないで保険料が高いまま払い続けている、というパターン。
保険会社によっては保険期間年度途中の誕生日で年齢制限が変わる場合、指定日(誕生日)以降は変更後の年齢制限の保険料を月割で算出する、という細かい特約まであるので、チェックしてみて下さい。

・子供特約
子供特約は契約者の子供に限り、年齢制限を適用する特約です。
子供特約も年齢制限特約と同じように段階があります。
子供が18歳で免許を取った時、年齢制限特約で全年齢補償にするより、子供特約で全年齢補償にした方が保険料がお安いです。

・車対車A特約(エコノミー特約)
車両保険の限定版。
相手が判明している自動車同士の交通事故と、一部の事故※に限り車両保険を適用するというものです。
自損事故や当て逃げ(相手不明)だと車両保険の適用外。
普通の車両保険より、保険料がかなりお安いです。
交通事故の示談は車両保険の有無でかなり違ってきますので、少なくともこの特約で車両保険を契約しておきたいところです。
※一部の事故とは…落下飛来物による損害(主に飛び石など)、ガラス部分の損害、いたずらや盗難の損害、火災や洪水の損害。これらは補償されます。

・対物全損時修理差額の特約
交通事故で相手の車が全損になった時、本来の限度額(時価額)に50万円までプラスして賠償できるようになる特約です。(修理時のみ)
相手に対する補償ですが、これがあると万が一の事故の時に示談がスムーズに行く場合が多いです。
自動車事故担当をしていた頃、仲間内で人気ナンバーワンの特約でした。(笑)

・個人賠償責任保険(個人賠)特約
個人が日常生活の中で、他人の財物に損害を与えて賠償しなくてはならなくなった時に、その賠償額を支払う保険です。
子供がボール投げをしていてよそのおうちの窓ガラスを割ったとか、お店の売り物を手に取っていたら壊してしまったとか、いわゆる「弁償しろ!」に対応する保険です。
個人賠償責任保険として単独でも加入できるのですが、自動車保険の特約で一緒に契約するのが一番面倒がないと思います。

自動車保険の私的ポイントはこんなところです。
かなり長くなってしまいましたが、これでも相当に絞ったつもりです。
この辺を抑えつつ、先ほどのほけんの窓口保険スクエアbang!を利用するといいのではないかなあと思います。

自動車保険もそれ以外の保険も、リスクと補償内容と保険料のバランスが肝心です。
超豪華な内容でも保険料が馬鹿高かったら困りますし、保険料が安くてもあまりにお粗末な内容だったらやっぱり使いにくいですよね。
自動車保険の比較や相談は、その辺りのご自分の中のバランスを見極めるいいチャンスです。
車屋さんや保険代理店に任せたままではなく、ご自分のお金はご自分でしっかり管理しましょう♪

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