某大手損害保険会社の自動車保険部門サービスセンター(SC)で働いていた時の備忘録。
仕事で得た知識を書き留めています。
自動車保険の補償内容、特約について。
交通事故の示談代行の実務について書いています。

自動車事故部門の仕事

標識などの可視性について

投稿日:2009年2月23日 更新日:

道路標識は、見えてこそ標識。
当たり前のことなんですけど、冬の雪国では標識が雪に埋もれてしまって見えないことがしばしばあります。
北海道も今冬は前半は雪が少ないと思っていたら、2月に入ってからどかどかと降っています。雪かきが大変です。
道路は除雪車が入って除雪をしていくのですけれど、除雪の方法は道路上の雪を道路脇に積み上げて行くのが一般的。
積んだ雪をそのうちダンプカーが回収して雪捨て場(巨大な山になってます)に持って行くのですが、それまで道路脇の雪は2メートルを超えることも珍しくありません。
一時停止などの標識は、完全に雪に埋もれてしまいます。
こうなると、見えない標識になってしまいます。
標識は見えてこそその効力を発揮する、というのを「可視性」といいます。
冬の交通事故で標識が雪山に埋もれて見えなかった場合などは、標識の効力がない、つまり標識はもともとそこになかったと同様に扱い、過失割合も標識の無視によるマイナスはありません。
また、交差点においてどちらが優先道路かどうかを判断するのに、交差点内をセンターラインが貫通しているかどうか、というのがあります。
これも、道路が雪で覆われていて見えなければ優先道路とみなされず、過失割合に影響する場合があります。
道路の雪を掘り返して、センターラインが貫通してる!優先道路だ!という主張は通りません。といっても、明らかに道路幅が広いとかだと優先道路になりますけどね。
通勤などで毎日使う道路で、標識がそこにあると分かっていても、見えなければやっぱり標識は効力を持たないのでした。
雪国の冬の交通事故は特殊な例が多くて、判断に困ることが多かったです。(→スリップ事故とか
交通事故の過失割合に納得が行かない場合は、担当者によく説明を求めるか、弁護士に相談、もしくは法律系のサイトを見てみるとヒントがつかめるかもしれません。
余談ですが、冬の最初の頃、雪の降り始め、朝起きたら辺り一面道路も真っ白だった。ということがよくあります。
こういう時、タイヤを冬タイヤ(スタッドレス)に換えていないと、自動車通勤の人は焦ります。
でもいいや~とチェーンも巻かずに夏タイヤのままで運転して、交通事故に遭ったら、相応の準備をしていなかったということで過失割合に影響します。ご注意を。
これが朝、出る時はまだ雪がなくて、昼間から降ってきて、夜、帰宅しようとしたときに路面が雪になっていた。という場合は、やむを得ないので過失には影響しません。
何にせよ、春はもうすぐ。
保険会社のかつての同僚たちも、今が正念場とがんばっていることでしょう。

記事が参考になったり、北海道ってそんなに雪降るの?!と思った方は、下のリンクをクリックしてランキング応援してやって下さいね。
にほんブログ村保険情報 人気ブログランキング保険情報

-自動車事故部門の仕事


  1. white-maiden@ezweb.ne.jp より:

    こんにちわ(^O^)雨音さん和沙です。雨音さんって北海道の方なんですね~私は静岡なんですが、母方が北海道で、現在妹も北海道に住んでます(^O^)雪スゴそうですね~。と本題からそれちゃった。雨音さんには以前、示談した旨、お話してあると思いますが、示談後も体調が悪く通院してたのですが保険屋さんとグルと言われても仕方ない様な対応の病院はやめて、後遺症障害の申請も視野に入れて大きな病院から紹介を受けて新しい病院で治療を始めた矢先『この不況の中、仕事の効率悪いから辞めて下さい』と解雇されちゃいました…(ToT)それは仕方ないんですが、新しい病院さん曰く『事故の後遺症で治療する場合は届出をして下さい』と言われ早速市役所へ。渡された書類を見てビックリ!現在『国保』なので自己負担3割は良いとして、残り7割は加害者に請求が行く様になってるのんですよ( ̄□ ̄;)!それも市町村や社会保険事務所宛に一括で払うか分割か加害者が『誓約書』を書かされるんです。私は事故で保険屋さんともめたのはMS保険が初めてだったので、この様な体験も初めてで知らなかったのですが、雨音さんはご存じでしたか?

  2. 雨音 より:

    和沙さん、こんにちは。
    解雇って…かける言葉も思い当たりません。
    後遺障害については申込書が必要ですね。
    国保は第三者行為による障害については、自己負担以外を加害者に請求。知ってました。
    以前の記事に書いたことがあります。
    「人身事故の怪我の治療」
    http://koutsu-jiko-sc.seesaa.net/article/108410625.html
    保険会社がきちんと対応をしていれば、本人の健康保険を使うこともないんですけどね…。
    ここまで来たら、しっかりとした賠償を勝ち取って下さい(><)
    後遺障害とか難易度の高いことは詳しくないんですけど、応援しています。

関連記事

no image

交通事故証明書とは?

交通事故証明書とは、警察が発行する書類で、交通事故の発生日時・場所・当事者名、事故車の登録番号(ナンバープレートの番号)などが記載された文書です。 交通事故証明書とは、名前の通り「交通事故が確かにあっ …

no image

弁護士法と示談代行

保険会社は、交通事故を起こした契約者に対して、示談の代行を行います。 示談代行は、任意の自動車保険のサービスです。 ただし示談の代行は、加害者・被害者の双方に過失責任が出る場合に限ります。 100:0 …

no image

後遺障害(後遺症)の示談

人身事故でけがをしてから、治療費の打ち切り、後遺障害の等級については以前の記事でご紹介をしました。 (人身事故の怪我、治療打ち切り、後遺症の等級認定の各記事) 今回は後遺障害の等級の認定が済んでから、 …

no image

自動車保険事故部門

にほんブログ村 保険情報 私は、某大手損害保険会社の自動車事故部門で働いていました。 事故部門はサービスセンター(SC)と呼ばれています。 自動車事故、交通事故に遭った保険契約者から事故の報告受付をし …

no image

駐車場での自損事故

交通事故、というほどではないのですが。 自家用車で自損事故を起こしてしまいました。父が。(苦笑) 事故の場所は近所のスーパーの地下駐車場です。 自動車事故、交通事故の仕事をしていた頃なら、以下のように …