某大手損害保険会社の自動車保険部門サービスセンター(SC)で働いていた時の備忘録。
仕事で得た知識を書き留めています。
自動車保険の補償内容、特約について。
交通事故の示談代行の実務について書いています。

自動車保険について

車両保険の免責事項

投稿日:2008年10月16日 更新日:

車両保険は、契約した車、自動車の車体本体の補償をする保険です。
車両保険や他の種目の免責や無責については、以前の記事で紹介しました。
自己負担金の免責金ではなく、保険金の支払いそのものができない免責についてです。
車両保険の特有の免責事項もあるので、その辺りをお話しようと思います。


 
車両保険の一般的な免責の事項は、
★無免許運転・飲酒運転・麻薬などを使用した場合などにより、正常な運転ができない恐れのある状態での運転中の事故によって生じた損害
 飲酒は酒気帯び、酒酔いなどの基準に関らず、1滴でも飲んだらだめです。
★地震・噴火・台風・洪水・高潮・津波による損害
★戦争、変乱、暴動、天災および原子力により生じた損害
 予想外の高リスク回避ですな。
★本人または家族などの故意、または極めて重大な過失での損害
 故意。わざとやったら、保険金詐欺になっちゃいます。
★欠陥、摩滅、腐触、さび、その他自然の消耗や、故障によるもの
 故障の損害は車両保険の対象外なんです。
★自動車修理業、駐車場業、給油業、洗車業、自動車販売業、陸送業等自動車を取り扱う事業の者が、被保険自動車を業務として受託している間の事故
 運転してた人に賠償責任が出ます。
★その他、特約にて条件を設定した場合の、条件外での損害
 エコノミー特約(車対車A特約)や運転者の年齢制限、家族制限など。
といったところです。
免責と無責については、こちらの記事でも解説しています。
車両保険のちょっと変わった免責の話を。
車両保険免責事項には、「タイヤのみの損害」があります。
これはパンク対策によるものです。
タイヤがパンクしただけでは、車両保険は使えませんよ、と。
交通事故などで、タイヤの他の部位にも同時に損害が出た場合は、タイヤも含めて車両保険が使えます。
車両保険の「タイヤのみ」の免責には、変な案件が出てしまうことがあります。
ある契約者さんが、4本のタイヤを盗まれてしまいました。
盗難の被害も車両保険のカバー範囲です。
なので車両保険を使おうとしたところ。
車両保険の「タイヤのみ」の免責に引っ掛かってしまったのです。
盗まれたのは本当にタイヤだけで、ホイールも近くに置いてあったとのこと。
ホイールも一緒に盗まれていればタイヤのみの被害ではないので、車両保険が使えたのに・・・・。
事故担当者がその旨を説明したところ、契約者さんは「何でホイールも盗んで行ってくれなかったんだ~!」と叫んだそうです(苦笑)
盗難の犯人は、本当にタイヤだけ欲しかったのでしょうかねぇ。
車両保険のタイヤのみの免責は、いわゆるタイヤパンチ、タイヤに穴をあける悪質ないたずらも免責になってしまいます。
タイヤ以外の車体にも人の手による、いたずら傷がついているといいのですが。
車両保険に限らず、各種の保険、自動車保険には意外な免責があったりします。
保険の見積りサイトなどで、その辺りも軽く確認してみるといいと思います。
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