某大手損害保険会社の自動車保険部門サービスセンター(SC)で働いていた時の備忘録。
仕事で得た知識を書き留めています。
自動車保険の補償内容、特約について。
交通事故の示談代行の実務について書いています。

自動車保険について

加害者の補償をする保険

投稿日:2008年9月21日 更新日:

交通事故被害者が正当な損害賠償を受けるのは当然ですが、加害者の補償も必要です。
ケガや後遺障害、死亡など。
加害者にも必要な補償はたくさんあります。
人身事故で自分が加害者となってしまった場合、保険金が支払われる保険を解説します。


 
交通事故加害者になってしまった場合にケガや死亡損害を補償する保険は、主に3つあります。
自損事故保険、人身傷害補償保険(人傷)、搭乗者傷害補償保険(搭傷)です。
特に人身傷害補償保険と搭乗者傷害補償保険は違いが分かりにくいと思っている方も多いようですので、それぞれ特徴を説明します。
自損事故保険
 単独事故や自動車事故でも相手に全く過失がない場合など、相手の自賠責保険から保険金が支払われない時に適用されます。
 対人賠償保険を契約すると自動で付保される特約です。
 損害額全額を補償するのではなく、定額制です。
 自賠責保険の賠償より補償は薄いくらいです。
 単独事故とは、相手が人ではなく電柱やガードレールなどのモノの事故です。
 崖からの転落や横転なんかもそうですね。
 私の担当案件では、橋げたに衝突して亡くなった方がいました…。
人身傷害補償保険 
 交通事故でケガや死亡した場合、過失割合に関係なく保険金が支払われる保険です。
 自分の過失が大きい、もしくは100:0の加害者で相手からの賠償金が差し引かれても、その分を補填します。
 算定された損害額が過失割合に関らず全額支払われます。
 車両保険の人身事故版ですね。
 また、示談が成立していなくとも保険金が支払い可能ですので、治療費などの心配もなくなります。
 人身損害は、治療費、逸失利益、精神的損害が計算対象になります。
 契約内容によっては補償範囲が妙に広く、「交通事故」の定義が駅構内で転んだとかでもOKになったりします。
搭乗者傷害補償保険
 契約して車両に乗車中の運転者・同乗者が、ケガや死亡をした場合に、定額の保険金が支払われます。
 損害額を補償する人身傷害補償保険とは別物で、別口で支払われます。
 搭乗者傷害補償保険も過失割合は関係ありません。
 怪我の部位や症状に対応して定額の保険金が支払われる、お見舞い金&生命保険的な要素を持つ保険です。
↓↓保険情報はこちらにもたくさん。参考にどうぞ↓↓
にほんブログ村保険情報 人気ブログランキング保険情報

-自動車保険について
-

関連記事

no image

ノーカウント事故

自動車保険と等級について、通常の「カウント事故」と「等級据え置き事故」のご紹介は以前の記事でさせていただきました。 今回は、保険金を使っても等級に影響しない「ノーカウント事故」のご説明をしたいと思いま …

no image

免責とは 自動車保険

自動車保険の免責とは、「保険会社が保険金支払いの責任を免れること」という意味です。読んで字の通り免責とは「責任を免れる」ですね。 自動車保険の免責とは契約者側にとっては保険が出ないということになります …

no image

自動車保険の任意保険について簡単に

自動車保険には大きく分けて、「強制保険(自賠責保険)」と「任意保険」があります。 自賠責保険は強制保険の別名の通り、車検と一緒で自動車で公道を走る場合は加入が義務付けられた自動車保険です。 自賠責保険 …

no image

他車運転とは

他車運転とは、他社運転特約、他社運転危険担保特約などと呼ばれる特約です。 他車運転の特約の呼び名は保険会社ごとに少し違いますが、保障内容はほとんど同じです。 他車運転とは友人や知人など他人の自動車を運 …

no image

自動車保険の特約

自動車保険は、リスク(交通事故の時の補償・保障)と保険料のバランスが大事だと思います。 自動車保険、任意保険に加入しても、最低限のリスク補償では保険料は安いとしても心もとありません。反対に、豪華な保険 …