某大手損害保険会社の自動車保険部門サービスセンター(SC)で働いていた時の備忘録。
仕事で得た知識を書き留めています。
自動車保険の補償内容、特約について。
交通事故の示談代行の実務について書いています。

自動車事故部門の仕事

追突事故と過失

投稿日:2008年9月12日 更新日:

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追突事故は、普通、追突した方に100%の過失、100:0の全面賠償になります。
ただ、追突事故でも双方に過失責任が出る場合があります。


 
追突事故で双方に過失が出るのは、前の車の「正当な理由のない急ブレーキ」があった時。
正当な理由とは、子供が飛び出して来たから、とか。
信号が黄色、赤になったから。(黄色でも正当になります)
その他、危険回避、安全を確保するのにやむを得ない理由があれば正当とされます。
この場合、危険回避と安全確保の対象はドライバーを含む人間のみ。
つまり、犬が飛び出してきたから急ブレーキ、では、正当な理由にならないのです(苦笑)
とはいっても追突したほうの過失割合が大きいのですが。
実際に受付した自動車事故案件では、「鳩が道路にいたから急ブレーキ踏んだら追突された」というのがありました。
気持はわかりますが、鳩では正当な理由にならないので、双方に過失が出ました。
反対に、前の車が信号が黄色になったから急ブレーキを踏み、後ろの車は行けると思ってかえって加速して追突した、というケースはけっこう多いものです。
もう一つのパターン。
自動車が何台か連なって走っていて、一番前の車が急ブレーキ。
次の2台目の車も急ブレーキして接触はなし。
その次の3台目の車がブレーキ間に合わず、2台目に追突。
この場合、一番前の車の急ブレーキに正当な理由のあるなしにかかわらず、3台目が2台目に対して100%過失を負います。
2台目の車は正当な急ブレーキになりますし、1台目に接触せずに済んでいるのですから、3台目の車の車間距離不十分、前方不注意となるわけです。
急ブレーキでは追突事故でも双方に過失が出る場合もありますが、基本的には100:0です。
急ブレーキの定義もあいまいな所があり、車間距離が十分でなかったとかいうことになるとやっぱり100:0になったりします。
安全運転を心掛けて下さいね。
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  1. こぼ より:

    雨音様
    本日、事故の関係者になって、どうするのが正しいかったか不安になり調べていました。
    このコラムのおかげで少し気分が安らぎました。
    ありがとうございます。
    事故の状況は、以下のとおりです。
    自動車専用道の300m程度のトンネルで私の2台前の車が急ブレーキをかけました。
    トンネルの中なので急ブレーキの理由は分かりません。
    直ちに急ブレーキをかけ、ぎりぎりで前の車にぶつからずに止まれました。しかし、1秒くらいのちに後方で追突音が・・・
    私の後ろの車とそれ以降3台程度玉突きしたようです。
    私の車は、前後ともまったく無傷でした。
    命にかかわる事故ではないことと、自分が無傷なのを確認した後、自分のいる場所がトンネルの中だったことに気づき、怖くなってすぐ車で離脱しました。
    正しい対応はなんだったのか、責任はあったのか、心配で調べていた次第です。
    自分も十分な車間をとっていれば、急ブレーキを避けられたし、トンネルの中で電話連絡が困難な状況を考えれば、速やかにトンネルを出て電話すべきだったかもしれません。
    なんにせよ、事故によい後味はないということでしょうが。
    まずはお礼まで。

  2. 雨音 より:

    こぼ様、コメントありがとうございます。
    少しでも参考になったようで、嬉しいです。
    事故はめったに遭遇しないことですから、いざというとき混乱してしまうのは当たり前だと思います。
    お怪我もなく、事故に巻き込まれずになによりです。

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