某大手損害保険会社の自動車保険部門サービスセンター(SC)で働いていた時の備忘録。
仕事で得た知識を書き留めています。
自動車保険の補償内容、特約について。
交通事故の示談代行の実務について書いています。

自動車保険について

自賠責保険とは

投稿日:2008年9月11日 更新日:

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自賠責保険とは正式名称を「自動車損害賠償責任保険」といって、公道を走る自動車やバイク、原付すべてに加入が義務付けられている保険です。
強制保険ともいいます。


自賠責保険は対人賠償の保険です。
交通事故で人身事故、人を死傷させた場合にのみ適用される保険で、物損事故は対象になりません。
自賠責保険には支払限度額があって、ケガの損害は120万円まで。
死亡時は3000万円まで。
後遺障害による損害は、最大4000万円までとなっています。
過失割合の適用は、7割未満であれば全額支払われますが、7割以上の場合は割合によって減額されます。
これは被害者ひとりひとりについての額です。
交通事故被害者が複数人いても、ひとりひとりにこの額が支払われます。
自賠責保険は自動車の「運行」によって「他人」を死傷させ、 加害者が法律上の損害賠償責任を負った場合に支払われる保険です。
この運行とか他人とかの定義がまためんどくさいです(苦笑)
「他人」というくらいだから、運転者本人は適用になりません。
また、自賠責保険は「車」にかける保険なので、車両所有者も「他人」にはなりません。
自損事故での損害も支払い対象外です。
「運行」は、通常の走行の他、ドアの開け閉めやクレーン車のクレーン作業なども含まれます。
自賠責保険は未加入の場合、高額の罰金や刑事処罰が来る厳しいものです。
くれぐれも期限切れには注意して下さい。
交通事故被害の怪我では、基本的に健康保険が使えません。
当面の費用不足を補うために、とりあえず健康保険を使うことは可能ですが、その後、加害者に請求が回ります。
自賠責保険に加入していれば、限度額までは自賠責に請求されます。
医療費は高額なもの。
全額負担となると、ちょっとしたけがでも限度額の120万円を超えてしまう場合が多いです。
入院~なんてなったら確実に超えます。
損害額の認定は保険会社を通して自賠責調査事務所というところで行われます。
請求額がそのまま通るわけでもないんです。
自賠責は最低限の保障です。
任意保険にも必ず加入して下さいね。
また、自賠責保険には示談代行サービスがありません。
保険金の請求にあたり、必要書類をそろえたり(いっぱいあります)、請求書を書いたりするのは全て自分でやらなければなりません。
これ、けっこう大変です。
行政書士に依頼するって方法もあるみたいなんですが、詳しくないです。すみません(汗)
任意保険には示談代行がありますので、その意味からも任意保険の加入をお勧めします。
なお、自賠責保険と任意保険の保険会社が違うことはしばしばありますが、任意保険の保険会社が示談代行にあたります。
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