某大手損害保険会社の自動車保険部門サービスセンター(SC)で働いていた時の備忘録。
仕事で得た知識を書き留めています。
自動車保険の補償内容、特約について。
交通事故の示談代行の実務について書いています。

自動車保険について

車両保険の必要性

投稿日:2008年9月7日 更新日:

にほんブログ村 保険情報
車両保険は自分が所有する自動車にかける保険です。
事故によって自車に損害が出た時、修理代金を保険金として支払います。
対人保険(人身事故)、対物保険(物損事故)などの相手への賠償責任に対して、自分のものにかける保険ですから、必要性は低いと思うかもしれません。
でもね。
双方に過失が出てくる交通事故では、過失割合によって相手から回収できる金額が変わります。
相手に払う金額も当然変わりますが、こちらは対物保険から出るので自腹を切るわけではないです。
で、車両保険を付保していなかった場合、自分の車の修理費は自腹になるわけです。
だから、相手方からなるべく多くの金額を回収しようとする=自分の過失を小さく主張する、という展開になりがちです。
けれど相手方だって大きな過失は認めたくないから、示談交渉でもめることになります。
車両保険があれば、自費を使うことは一切なくなるので、過失割合にこだわる人は少なくなります。
もちろん、プライドから小さい過失しか認めたがらない人もいますけど。
誰だって自分が悪いとは思いたくないものです。
スムーズな示談を進めるためにも、車両保険の付保をお勧めします。
ただ車両保険をつけると、保険料が高くなります。
なので、「車両同士の接触事故に限って車両保険の支払いをする特約」をつけるのがいいと思います。
これはエコノミー特約とか車対車A特約とか言います。
オールリスクカバーの車両保険より、保険料はだいぶ安くなります。
この特約がついていても、飛び石とかいたずらとかの等級据え置き事故には車両保険が使えますので、それなりにお得と思われます。
この辺はまた別の記事で解説しますね。
交通事故、自動車事故は面倒で実害あるトラブルです。
トラブルに過失責任というプライド、さらにお金、金銭が絡むと示談はまとまりません。
リスクと保険のバランスを大切に。
にほんブログ村 保険情報

-自動車保険について
-

関連記事

no image

対人賠償の減額と好意同乗

交通事故で人身事故を起こし、けがをしてしまった場合。 被害者のケガは自賠責保険(自動車賠償責任保険)や対人賠償保険で治療費や慰謝料が支払われます。 自賠責保険は運転者と車両所有者以外の人を「他人」と定 …

no image

保険のお金用語

にほんブログ村保険情報 人気ブログランキング保険情報 超基礎的な用語です。 保険料… 契約者が保険会社に払うお金。掛け金。 保険金… 保険会社が契約に基づいて支払うお金。契約者や被害者、指定の者に支払 …

no image

免責とは 自動車保険

自動車保険の免責とは、「保険会社が保険金支払いの責任を免れること」という意味です。読んで字の通り免責とは「責任を免れる」ですね。 自動車保険の免責とは契約者側にとっては保険が出ないということになります …

no image

自動車保険の等級プロテクト特約について

自動車保険には、等級プロテクト特約というのがあります。 自動車保険の任意付帯の特約で、事故に遭って保険を使う際、本来なら3等級下がるところを据え置き扱いにする、という特約です。 等級プロテクトを特約と …

no image

自動車保険の家族の定義

自動車保険の運転者限定特約に、家族限定、というのがあります。 運転者を限定することで、交通事故のリスクを減らすため、保険料が安くなります。 家族以外の人が契約車両を運転して交通事故を起こしても、保険の …